賃貸管理

賃貸物件で特殊清掃が必要なケースとは?メリットや費用をご紹介!

賃貸物件で特殊清掃が必要なケースとは?メリットや費用をご紹介!

賃貸物件では、通常のハウスクリーニングでは落とせない汚れをきれいに清掃してくれる特殊清掃を依頼する場合があります。
特殊清掃を依頼するのはどのような場面で、費用はどれくらいかかるのか疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、賃貸物件でおこなわれる特殊清掃とハウスクリーニングの違いや、特殊清掃を依頼するメリット、費用相場についても解説します。

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賃貸物件でおこなう特殊清掃とは?

賃貸物件でおこなう特殊清掃とは?

賃貸物件で必要となる特殊清掃とはどのような清掃なのでしょうか。
通常のハウスクリーニングとの違いも併せてご紹介します。

特殊清掃とは

特殊清掃とは、通常のハウスクリーニングでは落とせない汚れやにおいを専用の器具や薬剤を使っておこなわれる清掃のことです。
賃貸物件での特殊清掃は、次のようなケースで利用されます。

入居者の孤独死や自殺・事件が発生した部屋
入居者が孤独死をして発見が遅れるケースは、賃貸物件でもよく見られるケースです。
季節やエアコンをつけていたかによっても遺体の腐敗速度は異なりますが、夏場なら2~3日程度で腐敗がはじまります。
遺体の腐敗とともに、汚臭や害虫の発生、最近の繁殖、体液が流れ出すなど、さまざまな有害物質が発生しはじめます。
遺体が腐敗した部屋には見えないウイルスや細菌が繁殖している怖れがあり、通常のハウスクリーニングや素人が清掃するのは危険な行為です。

犬屋敷や猫屋敷・ゴミ屋敷の清掃
犬屋敷や猫屋敷となってしまい、犬猫の世話ができずに糞尿が放置されてしまった部屋も特殊清掃が必要です。
糞が床にこびりついて取れない状態や、放置された糞から細菌や雑菌が繁殖している怖れがあります。
糞尿のにおいも通常のハウスクリーニングでは除去することができません。
また何年もゴミを溜め込み清掃をしてこなかった部屋も、特殊清掃が必要なケースがあります。
壁にこびりついたにおいや、ゴミから発生する害虫を除去するためには特殊清掃が必要です。

水害や火事などにより被害を受けた部屋
水害の被害により部屋が浸水してしまったときは、汚水や下水が混じっていて雑菌が繁殖する怖れがあります。
そのため、水害による被害の際も、特殊清掃をおこなうほうが入居者も安心して住むことができるでしょう。
火災が起きたとしても小さなボヤ程度なら大丈夫ですが、広範囲にわたって被害がある場合は、木材から有害ガスが発生する怖れがあり特殊清掃が必要です。
また焦げから発生するにおいも、通常のハウスクリーニングで消臭をおこなうことは難しく特殊清掃によるにおい除去が必要になるのです。

ハウスクリーニングとの違いとは

次に、特殊清掃とハウスクリーニングには、どのような違いがあるのかご紹介します。

汚れ落とし
通常のハウスクリーニングでは、壁紙の汚れや水回りのカビ落とし、エアコンフィルターの清掃などの汚れ落としをおこないます。
特殊清掃では、体液や血液などの清掃、汚物の除去など、専門的な薬剤を使って汚れ落としをおこなう違いがあります。

腐敗臭や汚臭の消臭
遺体の腐敗臭や汚物などの汚臭は、通常のハウスクリーニングでは除去しきれません。
特殊清掃では、オゾン脱臭機などを利用してしっかりとにおいを除去します。

害虫の駆除
遺体や犬猫の糞尿などから害虫が発生している場合、周囲に害虫が逃げ出さないよう注意しながら駆除をおこなう必要があります。
通常のハウスクリーニングでは動きやすい服装で清掃をおこないますが、特殊清掃では害虫や細菌から身を守るため、防護服や防護マスクを着用して清掃をおこないます。

遺品整理
ハウスクリーニングでは、清掃前に遺品や不要品を撤去してから清掃しなければならなりません。
それに対して特殊清掃では、遺品整理や不用品の処分を清掃と同時におこなってくれるという違いがあります。

賃貸物件で特殊清掃をおこなうメリットとは

賃貸物件で特殊清掃をおこなうメリットとは

次に、特殊清掃を自分でおこなわずに、専門業者に依頼するメリットについて解説します。

においを除去できる

遺体の腐敗臭は市販の薬剤で消臭することは難しく、素人がおこなうことは困難な作業です。
部屋はきれいになってもにおいだけが残ってしまう可能性もあります。
再び入居者を探すことになっても、においが残っている状態では借り手は見つからないでしょう。
特殊清掃では、専門の薬剤を使用してしっかりとにおいを取り除きます。
通常の清掃ではなかなか消臭することができないにおいも、特殊清掃では消臭できることがメリットとしてあげられます。

短時間で清掃できる

孤独死などで亡くなった場合、発見が遅れるほどに遺体が腐敗し清掃が困難になります。
時間の経過とともに腐敗臭も酷くなるため、近隣への影響も大きくなり、早急な対応が必要です。
遺体から生じる体液や血液、害虫などの清掃を市販の薬剤で素人がおこなうには、時間がかかるうえに、精神的にも辛い作業となるでしょう。
また素人が体液の拭き取りをおこなうことは、体液を介して感染症に感染するリスクもあり大変危険な行為です。
特殊清掃では感染症対策のために、防護服や防護マスクを着用して清掃をおこないます。
短時間で清掃が終わるので、近隣へのにおいや心理的な影響も少ないというメリットも生じます。

不用品の処分を依頼できる

特殊清掃では、不用品や遺品整理を清掃と同時におこなってくれるメリットがあります。
遺族であっても状況によって部屋に入るのが辛い場合もあるでしょう。
また遠方にいる場合は、なかなか遺品整理や不用品の処分をおこなうことができないかもしれません。
特殊清掃業者に依頼すれば、運び出すのも大変な家具や家電の処分も清掃と同時におこなってくれます。
遺品整理や不用品処分を清掃と同時におこなうことで、スムーズに部屋の明け渡しが進むメリットが生じるでしょう。

賃貸物件でおこなう特殊清掃の費用相場をご紹介

賃貸物件でおこなう特殊清掃の費用相場をご紹介

特殊清掃の費用は、間取りや汚れ具合によって次のように異なります。

●1R・1K:7万円~30万円
●1LDK~3LDK:13万円~50万円
●4LDK以上:20万円~60万円

作業内容別に相場を見てみると、体液や汚染物除去費用が2万円~25万円、消臭と消毒が1.5万円~15万円、害虫駆除が1.5万円~5万円程度となっています。
また遺品整理やリフォームには別途費用がかかります。
それぞれの費用相場にはかなりの幅があることがわかりますが、これは遺体発見までの時間の経過が関係しています。
遺体発見までの時間が長いほど清掃が困難になり、費用もその分高くなるのです。
遺体は腐敗することによって体液が流れ、床や遺品ににおいとともに染み込みます。
なかには、2階で亡くなった方の体液が1階まで染みてしまうこともあり、その場合は床や天井も剥がして修繕しなければなりません。
季節が夏の暑い時期であったり、直射日光に当たる場所で亡くなっていたりと状況によっても腐敗の進み方は異なります。
そのため、状況によって費用は大きく変わるということを把握しておきましょう
特殊清掃を依頼する日が突然来る可能性も考慮し、事前に費用のプランを比較しておくと良いかもしれません。

まとめ

今回は、賃貸物件で特殊清掃をおこなう際のハウスクリーニングとの違いやメリット、費用相場についてご紹介しました。
孤独死があった部屋やゴミ屋敷の清掃など、普通のハウスクリーニングでは対応できない清掃も、特殊清掃を依頼することで解決するメリットがあります。
特殊清掃を依頼するような状況に備え、事前に費用や清掃方法を把握しておくことが大切です。

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