「時間との戦いの勝者は誰?【最終回】」
ウィズ・コネクション代表の大畑です。
先日ブログでご紹介した「役所VS弊社含めた取引関係者」の結末についてのご報告です。
時間との戦いにおいての勝者は・・・
弊社含めた取引関係者 でした!
これも、売主様・買主様・債権者様全員が、取引を進めるために協力して頂いたおかげです。
本当にありがとうございました!
ブログの投稿は、役所担当者に閲覧されるリスクがある為、タイムラグがありますが、実際のタイムスケジュールはこんな感じでした。
2月26日(金) 債権調査票が債権者(抵当権者)に届く
2月27日(土) 売主様・買主様と決済を前倒しする旨の打ち合わせ
3月1日(月) 覚書の署名捺印 (※覚書の内容については、前回ブログをご参照ください。)
3月4日(木) 決済・所有権移転
実に戦いのゴングが鳴らされてから決済まで、ちょうど1週間です。
本来は3月末の決済予定でしたから、約1ヶ月短縮したことになります。
役所の差押え登記が先に入ると、法務局に所有権移転申請、抵当権抹消申請をしても受け付けてもらえません。
(「登記中」となり、新たな登記ができなくなります。)
そのような事態を避けるために、関係者皆さまに協力頂いたのですが、3月4日、無事にこちらの登記申請を法務局に受け付けてもらえました。
ただ、差押えが入る予定だった税金滞納は、免除されるわけではありません。
この先、役所と話し合い、月々分割で支払うことになります。(もともと売主様はその予定です。)
今回、任意売却を先に成立させる(※引渡し猶予)ことを優先したのは、下記3つの理由からです。
①売主様は破産前提ではなかった為、早期に売却し、遅延損害金(14.6%)を少なくしたかった。その分、残債務が減り、負担が軽くなるメリットが生じること。
②買主様が現金での購入だった為、取引について融通が利く可能性が高いこと。
③差押え取り下げには約300万支払わなくてはならず、債権者、買主様が負担することは不可能である為。
また、売主様も次の移転先(賃貸引越先)が決まっており、引渡し猶予期間内(3月末まで)に退去することが確実だった、というのも取引の安全性の観点から見ても重要な要素でした。
このように、任意売却には想定外のトラブルが潜んでいることがあります。
そのようなトラブルに直面したときに、関係者を纏めるスキルがあるか、先を見通した判断ができるか、ということも、任意売却業者を選ぶ際の基準ではないでしょうか。
****************************************************************************************************