「共有名義で揉めている任意売却」
前回ブログに続き、大手仲介会社でうまくいかず、弊社で取引をした案件のご紹介です。
この案件は、任意売却にしては珍しく、抵当権設定がありませんでした。
その代わり、無担保での借入、及び税金の滞納があり、3人の共有名義、という状況です。
これまで大手仲介会社でうまくいかなかったのは、3人の取り分をどう分けるか、という調整が出来なかったのが原因です。
相談者のうち1人の方が弊社のホームページを見て、問い合わせをしてくれました。
・このままだと税金滞納による差押え登記が入り、強制競売になってしまうこと。
・競売だと手取り金額が減ってしまうこと。
は当然ご本人達もわかっているようですが、それよりも「アイツのせいでこんな状況になったんだ!」「俺が親の面倒見たんだから、もっと手取りをよこせ!」など、感情論が先に来てしまい、お互い歩み寄ろうとしません。
これは理屈では解決できそうもありません。
しかし、私はもともと仲介のスペシャリスト。3人の話をじっくり聞き、ガス抜きもしながら、バランス良く着地点を見出すことができました。
今でも3人はそれぞれ連絡を取ることはありませんが、弁護士を入れずとも、間に私のような仲裁役を入れることによって、目先の問題は解決できることもあります。
むしろ、弁護士を入れると敵対することを明確に表示するわけですから、余計に話がこじれるかもしれません。
このように、同じ物件でも、担当者のやり方、進め方、提案力により、任意売却の結果には大きな差が出ます。
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