「任意売却中の失踪?」
弊社にて任意売却をしていた案件のお話です。
多少相場より高く販売活動していたのですが、立地がいいこともあり、買い手がすぐにつきました。
債権者への全額返済(遅延損害金を含む)もギリギリ可能です。
いざ売買契約!
・・・という段階になり、急に音信不通になってしまったのです。自宅にも数週間帰っておりません。
債権者にも事情確認したのですが、これまでも急に連絡が取れなくなったり、半年失踪した前例があり、「またか・・・」という反応です。
今回、債権者が「代位弁済→競売申立」するに至った経緯も、まさにこの失踪が原因だったようです。
代位弁済した金額が約5000万でしたから、遅延損害金14.6%をかけると、
約730万/年(約60万/月・約2万/日)の遅延損害金が日々かかることになります。
先程書いた通り、債権者への全額返済はまさにギリギリの金額でしたから、この遅延損害金がかかることにより、同条件での任意売却は不可能になります。
債権者はすでに競売を申し立てていますから、時間は任意売却と比較してかかるとはいえ、回収手段はある状態です。
債権者と協議した結果、残念ながら、「とりあえずもう放置しましょう」ということになってしまいました。
競売であれば、任意売却と比較し、金額が下がってしまいますし、何より遅延損害金が日々膨らみますから、所有者の破産は必至の状況です。
なぜ自宅売却により借金は全額返済はできるのに、このような手段を取ってしまったのか・・・。
正直なところ、真相は闇の中ですが、まずは所有者の方の無事をお祈りします。
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