「住宅ローン滞納1回目の相談案件」
脳梗塞により体が不自由になってしまい、住宅ローンの支払いが厳しくなってしまったお客様から相談頂きました。
今でこそ、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)保障特約付き住宅ローンが一般的になりましたが、10年以上前だとそのような商品自体がなく、残念ながら住宅ローンの債務がそのまま残ってしまったのです。
登記簿を見ると、某信用金庫から住宅ローンを借りており、その保証の窓口は弊社がこれまで何度も取引している保証会社でした。
早速ご本人からご自宅売却に関する媒介契約書及び委任状を頂き、保証会社にコンタクトを取ったところ、既に信用金庫から代位弁済の相談があったようです。
といっても、通常、代位弁済は、住宅ローンを滞納してから6ヶ月後に行われます。
それ以前は、信用金庫にローンを全額返済するしか、通常売却はできません。
しかし、本件のようなケースでは、今後所有者に一定の収入が見込めず、信用金庫に対して返済が行われる可能性が低いことから、先行して売却をすることが認められました。
もちろんオーバーローンなので、実際の残債務よりも低い金額での売却スタートです。
このように先行して販売することにより、保証会社としても在庫を抱える期間を少なくできます。
また、任意売却に協力的な所有者として、競売申立をされることなく、スムーズに話を進めることが可能です。引越まで余裕をもって準備をすることができますし、債権者からの督促も止まりますので、精神衛生上もいいかと思います。
住宅ローンを滞納した場合、債権者にとっても債務者にとっても、少しでも早く話を進めることができれば、WIN-WINの関係を築くことが可能なのです。
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